ハモンドオルガンとレスリーの修理 12

いよいよこれで修理の一段落つきました。今回はハモンドオルガンのプリアンプにヒューズを付けました。実はハモンドオルガンのプリアンプには高圧電流が流れていて、トランス(変圧器)が付いているのですが、実はヒューズが付いていないのです。(ヒューズとは電気回路を保護するもの。)なので、トランスやその他が故障するときにとんでもないことになったりします。(ビンテージハモンドオルガンを持っている人、要注意です。)あまりトランスやその他の部品が故障することはありませんが、なんせ50年ぐらいのビンテージもの(うちのは製造されて59年経っています)なので、何が起きるかわからないものです。整備せずにだましだまし使っているとものすごい個所を直すことになります。(でも、それでもある程度は動き続けますが・・・) 

ということで、ビンテージハモンドオルガン用のパーツを作っているTrek II社FPK-28とヒューズをプリアンプに装着しました。これでひとまず安心です。本当は、以前にコンデンサーと抵抗を交換した際にこれを装着すれば良かったのですが、その時はまだそこまで知識がなく知らなかったです。ということで、今日もかなりの配線のはんだ外しと付けるのを行い、時間がかかりました。 

そして、以前からエクスプレッションペダルを押し込んだ時に少しガクッとした感じとノイズがあったので、調べてみると、ペダルがついている木の一部分が切られていました。実はこれはもともとそうなっているのですが、どうもペダルを踏み込んだ時の感じとノイズが嫌だったので、木工用のパテで埋めてペイントしました。(写真はペイントする前。そのおかげでペダルを踏みこんでも安定していてノイズも発生しないです。 

という感じでメンテナンス終了です。オフだったので時間をかけました。もうこれで自宅のB3に手を加えることはないところまで修理しつくしました。今度はレスリースピーカーのモーターのメンテナンスをそのうちにしたいなと思いますが、どうでしょうか・・・ 

修理していて楽しいと感じるのは、自分のハモンドオルガンだからと、おそらくこういう仕事が自分に適しているんでしょうね。ハモンド(特にB3, C3, A100)やレスリーのメンテの仕事も承ります。(笑)でも本気です。