待ちに待ったイタリアのViscount社から新製品のKeyB Legend Liveが届きました。これからライブで使うのが楽しみです。
自宅のB3と比べてみました。
May 30 2017
待ちに待ったイタリアのViscount社から新製品のKeyB Legend Liveが届きました。これからライブで使うのが楽しみです。
自宅のB3と比べてみました。
May 30 2017
野毛ジャンクのライブにお越し下さいましたお客様や友人の方々に感謝しております。どうもありがとうございました。オリジナルやいろいろなものを演奏してあっという間に終わってしまったライブでした。 ギターは小暮哲也さん、ドラムは守新治さんとのトリオでした。
PS. ちょっとしたゴスペルの曲を演奏した様子の一部です。
May 30 2017
サムタイムのライブににお越し下さいましたお客様・友人の方に感謝しております。ありがとうございました。皆様のおかげで楽しいライブとなりました。
PS. サムタイムの美味しい賄いでした。
May 11 2017
少し時間があったので、ライブに使っているハモンドスズキのオルガンであるSK2をメンテナンスした58年製のビンテージハモンドB3にどれだけ似たサウンドになるか試行錯誤してみました。多くのユーザーがいじらない・手をつけないものであるカスタムトーンホイールというSK1/2の設定(どうやって調節したらよいかわからないと思う人が多く、かなり複雑でマニアックです。)があり、一つ一つハモンドオルガンのサウンドになるものを調節してみました。両方の音量を同じにして、B3の一つ一つの音をデシベルメーターで測り、それにマッチするようにSK2を調節していくという作業で、多くの時間がかかりました。また念のために2度ほど計測し直しました。(さらに時間を割くことになりました。)2度目はより正確になるように条件をさらに細かくしました。
これがその結果です。 58 Hammond B3 vs Hammond Suzuki SK2
少しの差はあり、やはりビンテージはいろいろな要素が複雑に成り立っているので、限界はあります。同じにはなりません。しかし、素の音はかなり近くなったでしょうか。早速今日のライブで使ってみましたが、かなり良い感じで満足な音でした。おそらくビンテージのレスリーに通したらほとんどの人がわからないでしょう。それを現行の小型レスリー2101mk2を使い、もうちょっとビンテージに近いサウンドにしたいと思います。
とりあえずどちらがB3で、どちらかSK2だかわかりますか?わかったらかなりのハモンドオルガンマニアだと思います。
May 11 2017
May 11 2017
以前にレスリー122スピーカーのアンプのコンデンサーと抵抗を交換しましたが、その後しばらくしたら突然ノイズが時々発生するようになり困っていました。知り合いの技師の人達にも聞きましたが、結局答えがわからなかったので、もう一度アメリカの業者からコンデンサーと抵抗のキットを注文しなおして、全交換しました。ただし今回は前回と違い、元のワイヤーもハンダもすべて取り外して、新しい部品とハンダ付け直しました。そして音量ボリュームポッドも交換しました。原因はわかりませんが、おそらくこのボリュームポッドだったかもしれません。作業には7時間ぐらいかかりましたが、問題は直り、ノイズもなくとても静かになりました。もちろん音も素晴らしいです。やはり時間はかかっても丁寧に修理するもんですね。これでビンテージレスリーのアンプのオーバーホールの仕事も依頼がありましたら問題なくできそうです。あとはレスリーのモーターの整備だけで、近日中にできたらと思います。
May 11 2017
順調に動いていたのですが、スタートモーターの調子が悪くなり、ギアがシャフトに接続するのがスムーズではなくなったので、今回はスタートモーターをメンテナンスしました。
ハモンドオルガンを起動するときにはまずはスタートモーターを回転させて、高速回転で一定になったらランモーターに切り替えてランモーターが駆動して音が出るようになるという仕組みです。
このスタートモーターの起動が悪くなることがあり、大体の原因はシャフトやギア付近に付いているオイルが固まり、動きを悪くしたりすることが多いです。そこで、そのオイルを除去します。その除去にはKureのパーツクリーナーを使って除去しました。そうするとギアがスムーズに接続され起動がスムーズになりました。念のためにクリーニングした部分に少しだけ新しいハモンドオイルを注しました。また、スタートモーターを固定している2つの六角ピンも緩くなることがあるので、確認しましたら片方が緩んでいたので締めました。
May 1 2017
いよいよこれで修理の一段落つきました。今回はハモンドオルガンのプリアンプにヒューズを付けました。実はハモンドオルガンのプリアンプには高圧電流が流れていて、トランス(変圧器)が付いているのですが、実はヒューズが付いていないのです。(ヒューズとは電気回路を保護するもの。)なので、トランスやその他が故障するときにとんでもないことになったりします。(ビンテージハモンドオルガンを持っている人、要注意です。)あまりトランスやその他の部品が故障することはありませんが、なんせ50年ぐらいのビンテージもの(うちのは製造されて59年経っています)なので、何が起きるかわからないものです。整備せずにだましだまし使っているとものすごい個所を直すことになります。(でも、それでもある程度は動き続けますが・・・)
ということで、ビンテージハモンドオルガン用のパーツを作っているTrek II社FPK-28とヒューズをプリアンプに装着しました。これでひとまず安心です。本当は、以前にコンデンサーと抵抗を交換した際にこれを装着すれば良かったのですが、その時はまだそこまで知識がなく知らなかったです。ということで、今日もかなりの配線のはんだ外しと付けるのを行い、時間がかかりました。
そして、以前からエクスプレッションペダルを押し込んだ時に少しガクッとした感じとノイズがあったので、調べてみると、ペダルがついている木の一部分が切られていました。実はこれはもともとそうなっているのですが、どうもペダルを踏み込んだ時の感じとノイズが嫌だったので、木工用のパテで埋めてペイントしました。(写真はペイントする前。そのおかげでペダルを踏みこんでも安定していてノイズも発生しないです。
という感じでメンテナンス終了です。オフだったので時間をかけました。もうこれで自宅のB3に手を加えることはないところまで修理しつくしました。今度はレスリースピーカーのモーターのメンテナンスをそのうちにしたいなと思いますが、どうでしょうか・・・
修理していて楽しいと感じるのは、自分のハモンドオルガンだからと、おそらくこういう仕事が自分に適しているんでしょうね。ハモンド(特にB3, C3, A100)やレスリーのメンテの仕事も承ります。(笑)でも本気です。
May 1 2017
まだまだ続きます。今回はボリュームペダルのマットがオリジナルで58年前のものなので新しいものに交換しました。あえて黒のものを選びました。Trek II社の専用のものですが、ちょっと小さいのと、オリジナルのものを取るのに大変苦労したので、少し塗装に傷をつけてしまったので、それを隠すためとちょっと見栄えを変えるために塗装をして、新しいものを張り付けました。これで新品のようになりました。
後は足鍵盤のバンパーのゴムを交換。(これは残念ながら写真はありません・・・)
May 1 2017
前回に引き続き、今回は足鍵盤のフェルト(本体側の接点があるところ)の交換と足鍵盤側にある鋭い接点(ペダルプッシャー)を交換しました。これも大変時間がかかりました。その後は新しいキーコンブ(鍵盤を一つ一つ支えている部分で新品や状態の良いものを手に入れるのは難しい)を交換した後にタッチが重くスムーズではなかったので一つ一つペンチでつぶしました。最後に仕上げとしてまたHoward Restore Finishというオイル系の溶剤とスチールウールで全面磨きました。
これでB3もレスリーもとても良い状態になりおそらく大きな修理は今後あまりないと思います。音も外観も引き取った時と比べ格段に良くなりました。今回のことがなかったら自分で修理することも勉強しなかったのでしょう。今後日本ではビンテージのハモンドオルガンを良い状態で保つには難しくなると思います。というのも良い修理技師は関東に一人(山本さん)、関西に一人(杉澤さん)しかいないからです。(僕の知る限りでは・・・)
ハモンドオルガン奏者として楽器を弾くことにはある程度詳しいですが、実際に修理できるレベルまで詳しくなかったので、今回のことはとても良い機会に恵まれたと思います。そうでもなければ自分で修理することは覚えなかったと思います。もちろん修理技師としてはもちろんのこと、奏者としてもまだまだなので今後もますます勉強していきたいと思います。
May 1 2017
今回はハッチ工房の山本さんが来て、ハモンドオルガンの心臓部であるトーンジェネレーターのコンデンサーを交換しました。土田さんだったらできますよと言われていて確かにできそうでしたが、山本さんはやはりとても丁寧で綺麗な仕事なので、今回はお任せしました。ワックス紙のコンデンサー(大体1964年よりも前のモデルすべて)にはこのコンデンサーが使われており、経年劣化します。そして音があまりクリアーでなくなったりします。
今回交換する前にとても良い感じの音でしたが、交換した後はよりクリアーになり、なおかつ以前の良い感じを保ったままになりました。よくあるケースとしてはとても明るくなり、前の方が良かったと後悔することもあります。それはなかったのでほっとしました。やはり、これはコンデンサーの材質によるもので、アメリカの評判が良いお店で交換キットを買って良かったと思いました。
さて、僕は何をしていたかというと、そんな山本さんの作業を観察しながら、その横で足鍵盤をすべて分解してフェルトをすべて交換しました。思っていたよりかなり大変な作業でした。とにかくネジやフェルトの数、また打つ釘の数がとても多くて8時間以上かかってしまいました。手先もちょっと痛く鈍い感じがするのでその後はあまり楽器を演奏することできなかったです。
山本さんと話しながら作業するというのも良い感じでした。なんだかチームワークみたいで、同じオルガンの違うところを修理していました。
ということで、もう一か所別の場所のフェルト(足鍵盤の接点)さえ替えればほぼ中身は最新の状態になります。山本さんと僕が修理した合計の時間はおそらく100時間ぐらいかかっていますが、とても良い感じで仕上がりました。ちょっとした微調整はまだありますが、現段階としてはとてもすばらしい音です。そして、おそらくあと10年以上(もしかしたら20年以上)修理しなくてもよいでしょう。 それでも時々調子が悪い箇所が出てくるのですが・・・。
ビンテージハモンドを修理できるハモンドオルガン奏者を目指しつつ、 今後もし修理の箇所が出てきたら何とか自分で修理したいと思います。大掛かりな作業以外だと良いんですが・・・。
May 1 2017
今回はレスリースピーカー122のアンプとクロスオーバーのメンテナンスです。まずは、アンプのすべてのコンデンサーと抵抗を交換。そしてクロスオーバーのコンデンサーはTrek II crossover capacitorと交換。(この場合の方が楽です。普通のコンデンサーよりちょっと高いですが・・・)これでレスリー関係はすべて終了です。
それから、オルガンとレスリー122につなぐ6ピンのオルガン側のソケットを交換。フォンジャックやヘッドフォンも使いたかったので、Trek II OBL-2というラインアウトボックスを装着。(これで外部の普通のアンプを鳴らしたり、ヘッドフォンも使用可能になりました。ビンテージとデジタルのオルガンの素の音が比べることもできます。)その際にトーンジェネレーターのスプリングが外れていた(ハッチ工房の山本さんもこれに気が付いていましたが、スプリングがきつくて付け直しできなかったようです。)ので、力込めて何とか付け直しました。あとトーンジェネレーターを固定しているボルトを耐震ゴムが付いた仕様のものがあるので、それに交換してさらに内部のモーターなどの音が静かになりました。
とまあ今回もいろいろな箇所を直しました。これらすべて山本さんに次回お願いしようと思っていたのですが、結局自分で修理してしまいました。